ほんといろいろ。

読書とただ日常は日記か何か

髪を切るということ

「すごいですね。羨ましいくらいの毛量で」 仕事帰りに寄った床屋のおじさんは言った。いつものことだけれども、髪を切ってもらっている最中は、本当にお手数おかけして申し訳ないという気持ちでいっぱいになる。梳いても梳いても減らない僕の髪。以前はコン…

すっと身を引ける大人へ。『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』

上原浩治が引退する。彼のストレートはとても理想的だったし、僕も手本にさせていただいていた。若い選手たちの出番を奪うわけにはいかないというのは、二次産物的理由だろうとは思うけれども、それでもその発言にはリスペクト。 歳をとってもなお、意地やプ…

脳のキャパシティ

好きな作家は誰か、と訊かれて(訊かれたとして)パッと何人か頭に浮かぶけれども、その中で誰かひとりと言われたら、僕はポールオースターを選ぶ。ただ、それは何故かと訊かれても、うまく答える自信はない。これは常に、「自分の中の問い」であって、多分死…

奥入瀬渓流から十和田湖へ

「アートネイチャーって十和田のことだったの」と妻は言った。 白糸の滝のドバドバと流れ落ちる水は、てっぺんから真下まで一直線に落ちていて、そのひと雫を上から下へ目で追うのが妙に楽しく、僕はそれを何度も繰り返した。その楽しさを妻はイマイチ理解し…

着想の離想とビュッフェ

ホテルの大浴場でゆっくりと湯船に浸かりながら、今日一日を思い返す。そのとりとめのない記憶の断片の連なりの中に、思わぬ着想のかけらが入り込む。お風呂場というのは、ものを考えるのに適している。 星野リゾート奥入瀬渓流ホテル。夕食のビュッフェで食…